RESTfulとは

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REST入門 基礎知識 - Qiita

RESTfulとは

RESTful (REST：Representational State Transfer) は、ウェブアプリケーションやAPIを設計するためのシンプルなルールや考え方です。これを使うと、クライアント (アプリやブラウザ) とサーバーが効率的にデータをやり取りできます。

RESTの原則

• インターフェースの統一

  予め定義・共有された方法 (WebであればHTTPメソッドの利用)で統一されている。

• アドレス指定可能なURI

  すべての情報が一意なURLの構文で表示される。

• 接続性

  やりとりされる情報にはリンクを含めることができる。

• ステートレス

  サーバーはクライアントのセッション情報を保持せず、1回ごとに完結し前のやり取りの結果に影響を受けない。

RESTfulの基本的な考え方

1. リソースを中心に設計する
   • 「リソース」とは、データや機能のこと。たとえば、ユーザー情報や商品のデータがリソースになります。
   • 各リソースは一意の住所 (URI) を持ちます。
     • 例:
       ユーザー一覧 → /users
       特定のユーザー → /users/123

2. HTTPメソッドを活用する
   • データ操作 (取得、作成、更新、削除) に、HTTPのメソッド (GET、POST、PUT、DELETEなど) を使います。
     • GET: データを取得
       → /users でユーザー一覧を取得
       → /users/123 でIDが123のユーザー情報を取得
     • POST: 新しいデータを作成
       → /users に新しいユーザーを登録
     • PUT: データを更新
       → /users/123 でIDが123のユーザー情報を更新
     • DELETE: データを削除
       → /users/123 でIDが123のユーザーを削除

3. ステートレス (Stateless)

   サーバーはクライアントの状態を記憶しません。
   各リクエストが独立しているため、必要な情報はすべてリクエストに含めます。
   (例: 毎回「ログイン情報」や「ユーザーID」をリクエストに含める)

4. リソースのリンクを使う

   APIの応答には、ほかのリソースへのリンクを含めます。
   たとえば、ユーザー情報の応答にそのユーザーの投稿一覧へのリンクを追加します。
   → クライアントが必要なリソースを簡単に見つけられるようにする。

例: ユーザー情報を管理するRESTful API

• リソース: ユーザー (/users)
• 操作とURI:
  • 全ユーザーの一覧を取得 → GET /users
  • 新しいユーザーを登録 → POST /users
  • 特定のユーザー情報を取得 → GET /users/123
  • 特定のユーザー情報を更新 → PUT /users/123
  • 特定のユーザーを削除 → DELETE /users/123

RESTfulのメリット

• わかりやすい: ルールがシンプルで理解しやすい。
• 統一性: URIとHTTPメソッドを統一的に使うため、開発者がAPIの使い方をすぐ理解できる。
• 拡張性: 新しい機能を簡単に追加できる。
• プラットフォーム非依存: RESTfulなAPIは、ブラウザ、モバイルアプリ、他のサーバーなど、どんなクライアントからも利用できる。

まとめ

RESTfulは、「データや機能 (リソース) 」を明確に分けて、HTTPメソッドを使って操作するシンプルな設計手法です。この考え方を使うと、APIがわかりやすく、拡張性のある設計になります。

ステートフルとステートレス

"ステートフル (Stateful) "と"ステートレス (Stateless) "は、システムや通信の仕組みを説明するための言葉です。それぞれ「状態 (ステート) 」をどのように扱うかで違いがあります。

ステートフル（Stateful）

状態を覚えるシステムです。
一度のやり取り (セッション) で得た情報を次回以降の処理でも使います。

例

1. Webアプリのログイン機能
   ユーザーがログインすると、サーバーは「このユーザーはログイン中だ」という情報を覚えます。次の操作で、ログイン状態を基に処理をします。
2. オンラインゲーム
   ゲームサーバーは、各プレイヤーの現在の位置やスコアを覚えています。

特徴

• クライアントとサーバーが連続性のある通信を行う。
• 状態を保持するので、前後のやり取りがスムーズに繋がります。
• デメリット: 状態を管理する分、システムが複雑になります。

ステートレス (Stateless)

状態を覚えないシステムです。
各リクエストや操作は、それだけで完結します。過去のやり取りは関係ありません。

例

1. HTTP通信（ウェブの基本）
   ブラウザがサーバーにページをリクエストするとき、サーバーは「このリクエストは誰からのものか」や「前回何をしたか」を覚えていません。
2. 簡単なAPI
   クライアントがデータを要求するたびに、必要な情報を全てリクエストに含めます (例: ユーザーIDや認証トークン)

特徴

• 各リクエストが独立して処理されます。
• 状態を管理しないため、システムがシンプルで拡張しやすいです。
• デメリット: 毎回必要な情報を送り直す必要があり、効率が下がる場合もあります。

違いを簡単に比較

どちらを選ぶべき？

• ステートフル: 状態を維持する必要がある (例: ログイン機能、チャットアプリ)
• ステートレス: シンプルで拡張性が欲しい (例: RESTful API)